「朝起きたら、ふくらはぎがパンパン!」
「運動したわけでもないのに、急に太くなった気がする…」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ふくらはぎが急に太くなると、見た目の変化だけでなく健康面でも不安になってしまいますよね。
ふくらはぎの急な変化には、むくみや筋肉の張りなど様々な原因が考えられますが、中には医療機関での診察が必要なケースもあります。
この記事では、ふくらはぎが急に太くなる主な原因から、医療機関を受診した方が良いケース、そして自分でできる対策まで詳しく解説します。
目次
ふくらはぎが急に太くなる主な原因

ふくらはぎが急に太くなったと感じる時、いくつかの原因が考えられます。
まずは、どのような原因でふくらはぎが太くなるのかを見ていきましょう。
長時間の同じ姿勢(立ちっぱなし・座りっぱなし)
長時間同じ姿勢を続けることで、血液やリンパ液の流れが滞り、ふくらはぎがむくむ大きな原因になります。
デスクワークで座りっぱなしの仕事をしている方や、立ち仕事で一日中立ちっぱなしの方は、夕方になると足がパンパンになる経験があるかもしれません。
これは、重力の影響で血液やリンパ液が下半身に滞りやすくなるためです。ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、ポンプのように血液を心臓へ送り返す役割を担っていますが、動かさないとこの機能が十分に働かなくなります。
その結果、水分が足に溜まり、むくみとしてふくらはぎが一時的に太く見えることがあります。

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
デスクワークの方からは「夕方になると靴がきつくなる」というお声を本当によくお聞きします。
「1時間に1回、足首をくるくる回すだけでも全然違います」とお伝えすると、皆さん驚かれるのですが、これだけでも血流が改善されるんですよ。お仕事中でもできる簡単なケアから始めてみてくださいね。
ホルモンバランスの変化や冷え
女性の場合、月経周期や妊娠、更年期などによるホルモンバランスの変化が、むくみの原因となることがあります。
生理前や妊娠中は、プロゲステロンというホルモンの影響で体内に水分を溜め込みやすくなり、特に下半身にむくみが生じやすい状態になります。
また、体の冷えも血行不良を招き、むくみを悪化させる要因の一つです。体が冷えると血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため、老廃物や余分な水分が滞りやすくなります。
- 寒い場所に長時間いる
- 薄着で過ごす
- 冷たい飲み物をよく飲む
冷えは自律神経の乱れにもつながり、さらにむくみを加速させる悪循環を生むこともあります。
運動や筋トレ後の筋肉の張り
普段あまり運動しない方が急に激しい運動をしたり、ふくらはぎを重点的に鍛える筋トレを行った後には、一時的にふくらはぎが太くなったように感じることがあります。これは、筋肉が炎症を起こして腫れたり、疲労物質が溜まったりすることによるものです。
筋トレによって筋肉が一時的に肥大化することもありますが、すぐに劇的に太くなるというよりは、筋肉の張りやむくみが原因であることがほとんどです。運動後に適切なクールダウンやストレッチを行わないと、筋肉の回復が遅れ、張りが長引くことがあります。
また、筋肉痛の際に炎症によって組織液が溜まり、むくみとして現れることもあります。
医療機関を受診したほうがいいケース

ふくらはぎのむくみは多くの人が経験するものですが、中には治療が必要なケースもあります。
以下のような症状が見られる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
片方だけ異常に太くなっている
両足ではなく、片方のふくらはぎだけが急に異常に太くなった場合は、注意が必要です。これは、深部静脈血栓症の症状の一つかもしれません。
足の深い静脈に血栓(血の塊)ができて血流が阻害される病気です。血栓が肺の血管に詰まることで肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を引き起こす原因となります。
血栓が血管を詰まらせることで、血液が心臓に戻りにくくなり、その部分の足が腫れ上がります。痛み・熱感・皮膚の色が赤紫色に変色するといった症状を伴うこともあります。
このような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。
痛みや熱を伴う腫れがある
ふくらはぎの腫れに加えて、痛みや熱感、赤みがある場合は、炎症性の疾患が考えられます。蜂窩織炎や血栓性静脈炎といった感染症や炎症性疾患では、腫れとともに強い痛みや発熱が生じることがあります。
皮膚の深い部分から皮下組織にかけて細菌が感染することで起こる炎症です。触ると熱を持ち、赤く腫れて強い痛みを伴います。進行すると発熱や悪寒などの全身症状が出ることもあります。
このような症状は、放置すると重症化する恐れがあるため、迅速な対応が必要です。
皮膚に傷があったり、免疫力が低下している場合は、感染症のリスクが高まるので、安易に考えずに医師の診察を受けてください。
何日も症状が続く・悪化している
ふくらはぎの太さが数日経っても改善せず、むしろ悪化している場合は、医療機関での精密検査が必要です。
一般的なむくみは、適切なケアや休息により2〜3日で改善することが多いため、1週間以上続く場合は他の原因が考えられます。
例えば、心臓や腎臓、肝臓などの臓器に問題がある場合、全身のむくみとして足に症状が現れることがあります。これらの臓器が正常に機能しないと、体内の水分バランスが崩れ、むくみが慢性化することがあります。
長期間症状が改善しない、悪化していると感じる場合は、全身の健康状態をチェックすることをおすすめします。

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
お客様から「これって大丈夫でしょうか?」とご相談をいただくことがあります。「迷ったときは迷わず受診」が、私たち美容のプロが一番大切にしている考え方なんです。
早めの対処で安心できますし、何より健康であってこその美しさですから。「様子を見よう」と思う気持ちもわかりますが、専門医に相談することで適切なケア方法も教えてもらえますよ。
急に太くなったふくらはぎを元に戻す方法

病気が原因でない一時的なふくらはぎのむくみであれば、日々のケアで十分改善が見込めます。
ここでは、自宅で手軽にできるむくみ解消法を紹介します。
入浴やストレッチで血流を促進する
温かいお風呂にゆっくり浸かることで、血管が拡張し血流が改善され、むくみの解消に効果的です。
シャワーだけで済ませず、38~40度程度のぬるめのお湯に15〜20分程度浸かることで、全身の血行が促進されます。湯船の中で、足首を回したり、ふくらはぎを軽くマッサージしたりするのもおすすめです。
また、入浴後や寝る前には、軽いストレッチを取り入れると良いでしょう。
軽い運動を取り入れる
ふくらはぎの筋肉を動かすことで、ポンプ機能を活性化させ、溜まった体液を押し上げることができます。座った状態でのつま先の上げ下げや、立った状態でのかかとの上げ下げ運動が効果的です。
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動も、全身の血流を改善しむくみの解消に役立ちます。激しい運動は逆に筋肉の張りを強くしてしまう可能性があるため、無理をせず軽めの運動から始めることが大切です。
塩分の取りすぎを避けるなど食生活を見直す
塩分の摂りすぎは体内に水分を溜め込む原因となるため、むくみやすい方は食事内容の見直しが必要です。
- 加工食品(インスタント食品、加工肉など)
- スナック菓子
- 麺類のスープ
- 外食(特にファストフード)
- バナナ
- アボカド
- ほうれん草
- きゅうり
- 海藻類
意識的に塩分を控え、カリウムを多く含む食品を積極的に摂るのがおすすめです。カリウムには体内の余分な塩分を排出する働きがあります。
また、適度な水分摂取も重要で、1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分補給することを心がけましょう。ただし、冷たい水は体を冷やす可能性があるので、常温の水や温かいお茶を選ぶと良いでしょう。
正しい姿勢・歩き方を意識する
普段の姿勢や歩き方は、ふくらはぎのむくみに大きく関係しています。
猫背で歩いたり、偏った重心で立ったりすると、特定の筋肉に負担がかかり、血行不良やむくみを引き起こす原因となります。正しい姿勢と歩き方を意識することで、足全体の血流を改善し、むくみの軽減につながります。
- 座るとき:足を組まずに両足をしっかり床につけ、背筋を伸ばして座る
- 立つとき:お腹を引き締め、背筋を伸ばし、頭のてっぺんから糸で引っ張られているような感覚を意識する
- 歩くとき:かかとから着地してつま先で地面を蹴り出すようにする
無理のない範囲で、日頃から姿勢や歩き方を意識する習慣をつけましょう。正しい体の使い方は、むくみだけでなく、全身の健康にもつながります。
着圧アイテムを使ってケアする
手軽にむくみケアをしたいなら、着圧アイテムを取り入れるのがおすすめです。、
特に、長時間の立ち仕事やデスクワークでむくみやすい方、飛行機やバスでの移動が多い方に適しています。日中用、就寝用などさまざまなタイプがあるため、生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
長時間のデスクワークや立ち仕事によるふくらはぎの重だるさも、着用するだけでスッと軽くなる感覚が得られるでしょう。
さらに、独自の6D立体構造と特殊な編み方を採用しており、快適な着用感が長時間続くだけでなく、ふくらはぎのむくみをやさしくケアし続けてくれるのも魅力です。

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
お客様から「着圧レギンスってどれも同じじゃないの?」とよく聞かれるのですが、実は圧力のかけ方が商品によって全然違うんです。医療用の理論に基づいた段階的な圧力設計かどうかが、効果を実感できるかの分かれ道なんですよ。
サロンにいらっしゃる方々も、着圧レギンスを使い始めてから「朝の足の軽さが違う!」と驚かれることが多いです。毎日頑張る足を、ぜひ適切にサポートしてあげてくださいね。
ふくらはぎのむくみに関するよくある質問

ふくらはぎの太さに関して、よくいただく質問にお答えします。
同じような悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてみてください。
ふくらはぎが筋肉で太い場合、細くすることはできる?
筋肉によるふくらはぎの太さは、トレーニング方法を変えることで改善できる場合があります。筋肉質なふくらはぎを細くしたい場合は、筋肉を大きくする高強度のトレーニングよりも、有酸素運動やストレッチを中心としたケアが効果的です。
ただし、筋肉の形や量は個人の体質によって大きく左右されるため、過度な期待は禁物です。
太ももは細いのに、ふくらはぎだけが太いのはなぜ?
ふくらはぎだけが太く見える原因は、血流の滞りやむくみ、筋肉のつき方の違いなどが考えられます。
重力の影響で体液は下半身に溜まりやすく、ふくらはぎは心臓から最も遠い位置にあるため、むくみが生じやすい部位です。
また、歩き方や姿勢の癖によって、ふくらはぎの筋肉だけが発達しやすい場合もあります。
ふくらはぎのむくみはどのくらいで治るの?
一般的なむくみであれば、適切なケアを行うことで2〜3日程度で改善することが多いです。
軽度のむくみの場合、入浴やマッサージ、ストレッチなどのセルフケアを行えば、翌日には症状が軽減されることもあります。ただし、生活習慣や体質によって個人差があり、慢性的にむくみやすい方は改善に時間がかかる場合があります。
1週間以上症状が続く場合や悪化している場合は、他の疾患が隠れている可能性があるため、医療機関での相談を検討しましょう。
まとめ

ふくらはぎが急に太くなる現象は、多くの場合一時的なむくみや筋肉の張りが原因ですが、中には医療機関での診察が必要なケースもあります。
- 長時間の同じ姿勢による血流の滞りとむくみ
- ホルモンバランスの変化や体の冷えによる血行不良
- 激しい運動や筋トレ後の筋肉の張りと炎症
- 塩分の摂りすぎによる体内の水分蓄積
- 深部静脈血栓症などの血管系疾患
日頃から適切なセルフケアを心がけることで、ふくらはぎのむくみや不快感を予防することができます。
ただし症状が続く場合や悪化する場合は、躊躇せずに医療機関を受診し、専門医の診断を受けることが大切です。
健康的で美しい足を維持するために、今日からできるケアを始めてみませんか?

この記事の監修者
近藤 好美
ORIENTAL GREEN 銀座インディバ
オーナーセラピスト/インディバスーパーバイザー
セラピスト歴25年、インディバ施術歴20年以上の経験を持つ、身体のラインとコンディションを整えるプロフェッショナル。これまでに3,000人以上の身体の悩みに向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供。