夕方になると足がパンパンに腫れる、立ち仕事で足がだるくて辛い…そんな足のむくみにお悩みではありませんか?
着圧ソックスは、適切に使用することで血流を改善し、むくみや疲労を軽減できる効果的なアイテムです。しかし「何時間履けば効果が出るの?」「逆効果になることはないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、着圧ソックスの効果が現れる時間、正しい使い方、選び方、そして注意すべきポイントまでを、足のむくみに悩む女性に向けて詳しく解説します。

この記事の監修者
近藤 好美
ORIENTAL GREEN 銀座インディバ
オーナーセラピスト/インディバスーパーバイザー
セラピスト歴25年、インディバ施術歴20年以上の経験を持つ、身体のラインとコンディションを整えるプロフェッショナル。これまでに3,000人以上の身体の悩みに向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供。

目次
着圧ソックスは6〜8時間で効果が期待できる

着圧ソックスを初めて使う方にとって、「どれくらいの時間履けば効果が出るの?」という疑問は最も気になるポイントでしょう。実は、着圧ソックスの効果を実感するための最適な着用時間には、目安があります。
ここでは、効果的な着用時間と最適なタイミングについて詳しく解説します。
着圧ソックスの着用推奨時間は6〜8時間
着圧ソックスの効果を実感するには、日中用であれば6〜8時間程度の着用が目安とされています。
これは一般的な推奨時間であり、立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢が続く時間帯に着用することで、夕方にかけてのむくみを効果的に予防できます。朝起きてすぐのむくみが少ない状態で着用し、帰宅するまでの間履き続けることで、血液やリンパ液の滞留を防ぎ、足をスッキリとした状態に保てるでしょう。
着圧ソックスを履く最適なタイミングは「朝起きてから夜寝るまで」
着圧ソックスを履く最適なタイミングは、朝起きてから夜寝るまでの日中です。
重力の影響で下半身に血液が滞留しやすい日中に着用することで、血液を心臓に戻すふくらはぎの筋肉(筋ポンプ機能)をサポートし、むくみを効果的に予防できます。
24時間履き続ける必要はない!長時間着用のリスクについて
着圧ソックスは足に適度な圧を加えて血流をサポートするアイテムですが、長時間の締め付けにより、かぶれや湿疹などの肌トラブルを引き起こすリスクもあります。どんなに症状が重くても履きっぱなしは避け、長くても8時間程度までに留めておくのが安全です。
着圧ソックスの効果とは?むくみ改善のメカニズムを解説

着圧ソックスがなぜむくみに効果があるのか、そのメカニズムを理解することで、より効果的に活用できるようになります。
着圧ソックスがむくみを改善する仕組み
着圧ソックスは、足に適度な圧力をかけることで血流を改善し、むくみや疲労を軽減する靴下です。
その仕組みは、段階着圧設計にあります。足首に最も強い圧をかけ、ふくらはぎに向かって徐々に圧を弱めていくこの構造が、重力で溜まりやすい血液やリンパ液の流れを上向きに促進します。これにより、下半身の水分が脚で滞る前に心臓へと押し戻されるため、むくみや重だるさの改善が期待できます。
医学的にも根拠のある段階着圧設計により、下肢静脈の血流を改善し、むくみや疲労を軽減する効果があることが認められています。
参考元:東北大学「疲労回復神話をメタ解析運動後の筋力回復に着圧サポーターは効果的か?」
着圧ソックスの主な効果5つ
着圧ソックスには、以下のような効果が期待できます。
- むくみ予防・軽減効果
足首からふくらはぎを段階的に引き締めることで、血液やリンパ液の流れを促進し、むくみを予防・軽減します。 - 疲労軽減効果
適度な圧力が筋肉をサポートし、足の疲れやだるさを軽減する効果があります。 - 静脈瘤やエコノミークラス症候群の予防
血液の滞留を防ぐことで、下肢静脈瘤や長時間のフライトで起こるエコノミークラス症候群の予防に役立ちます。 - 足の冷え改善
血行が促進されることで、足先まで温かい血液が巡りやすくなり、冷え性の改善にも効果的です。 - 足の引き締め効果
着用時には物理的に足を引き締めるため、普段よりも細く見える効果があります。
着圧ソックスがおすすめな人
着圧ソックスは、以下のような方に特におすすめです。
- 立ち仕事やデスクワークでむくみやすい方
- 出張や旅行で長時間同じ姿勢での移動が必要な方
- 妊娠中でむくみに悩む方(医師に相談の上)
- 冷え性にお悩みの方
- むくみを解消して美脚を目指したい方
- 足の疲れを感じやすい方
これらに当てはまる方は、着圧ソックスを日常的に取り入れることで、足の悩みが軽減される可能性が高いでしょう。
着圧ソックスの正しい効果的な使い方

着圧ソックスの効果を最大限に引き出すには、正しい履き方と使い方を知ることが重要です。間違った方法で使用すると、効果が半減するだけでなく、逆効果になる可能性もあります。
ここでは、着圧ソックスを効果的に使用するための具体的な方法を解説します。
着圧ソックスの正しい着用手順
着圧ソックスは正しい着用手順で履かないと、適切な部分に圧がかかりにくくなってしまいます。
以下の5ステップに従って、丁寧に履きましょう。
- 着圧ソックスの中に手を入れて、かかと部分を内側からつまむ
- かかと部分をつまんだら、つま先部分を残した状態で裏返す
- つま先から履き、かかとをあわせる
- かかとをあわせたら表に返しながらゆっくりソックスを引き上げる
- シワやたるみがないよう手で伸ばしながら慣らす

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
立ったまま履くよりも、座るほうが履きやすいです。
正しい着用方法を守って、ゆっくりと丁寧に履くことを心がけましょう。
着圧ソックスは昼用と夜用を使い分ける
着圧ソックスは、昼用と夜用で作りが異なり、昼用のほうが圧が強めの設計になっています。
寝るときに昼用を履くと圧が強すぎて痛みを感じたり、湿疹ができたりして逆効果になるおそれがあります。夜に着用したい場合は、必ず夜用の着圧ソックスを選びましょう。
ただし、深部静脈血栓症の予防や治療の一環として24時間の着用を推奨されている場合は、医師の指示に従ってください。基本的には、むくみや静脈瘤の改善を狙うなら、日中の使用が主軸となります。
初めて着用する方は30分から慣らす
初めて着圧ソックスを履く方や長時間履きたい方は、30分から1時間くらいで様子を見ながら慣らしていき、問題がないことを確認してから徐々に着用時間を伸ばすようにしてください。
着圧ソックスを履いていて足が痛くなったり、湿疹ができたりといった異変を感じたときは、すぐに着用をやめましょう。異変の理由には「着圧力が強すぎる」「足が蒸れてしまった」「着用時間が長すぎた」などが考えられます。
着圧ソックスの選び方

着圧ソックスは種類が豊富で、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いでしょう。自分に合わない着圧ソックスを選ぶと、効果が得られないばかりか、体に負担をかけることもあります。
ここでは、サイズ・圧力・長さの3つの観点から、最適な着圧ソックスの選び方を解説します。
着圧ソックスのサイズから選ぶ
着圧ソックスのサイズが足よりも大きい、または小さいものでは足に適切な圧力がかからず、効果が半減してしまいます。
購入の際は商品に記載のあるサイズと以下の項目を確認し、より近いものを選んでください。
- 足のサイズ
- 足首の周囲
- ふくらはぎの周囲
- 太ももの周囲
- 身長

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
SサイズとMサイズの両方にあてはまるときは、足首のサイズを基準にし、商品に記載のあるサイズとなかなかあわないときは、中央値に近いサイズのものを選んでみてください。
自分にぴったり合うサイズを選ぶことが、効果を最大限に引き出すための第一歩です。
着圧ソックスの圧力から選ぶ
着圧ソックスの圧力はhPa(ヘクトパスカル)で表記されており、数値が高いほど圧力が強いことを表しています。
以下の表を参考に、自分の症状や経験に合わせて選びましょう。
| 着圧レベル | 足首圧力 | ポイント |
|---|---|---|
| 弱圧 | 10〜20hPa | 初めて着圧ソックスを履く方向け |
| 中圧 | 25〜30hPa | 普段から着圧ソックスを履いている方向け |
| 強圧 | 35〜45hPa | 中圧では物足りない方向け |
強いほど効果的とは限らず、必要以上に強い圧は逆に血行不良を引き起こすこともあります。
着圧ソックスの長さから選ぶ
着圧ソックスには、太ももまでのものや、おなかまですっぽり覆うタイプなどがあります。
ケアしたい範囲と着用シーンに適した長さを選ぶと使いやすいです。
- ニーハイソックス(太もも丈)
太ももまわりが気になる方に最適 - フルレングスタイプ(タイツ)
おなかも含めて引き締めを求める方向け
着圧ソックスの注意点!履いてはいけない人と危険な使い方

着圧ソックスは正しく使えば効果的なアイテムですが、間違った履き方をすると、むくみが悪化したり血流障害を起こしたりするリスクがあるため注意が必要です。
ここでは、着圧ソックスを使用する際に知っておくべき重要な注意点を解説します。
着圧ソックスを履いてはいけない人
着圧ソックスは多くの方に効果的なアイテムですが、以下の疾患や状態に該当する方は着用を避ける、または医師に相談する必要があります。
- 糖尿病や閉塞性動脈硬化症など、足の動脈硬化による血流障害がある方
過度の圧迫により血流がさらに悪化する可能性があるため、自己判断での着用は避けるべきです。 - 心疾患を持っている方
冠動脈疾患や不整脈、心不全などを持つ方は、着圧ソックスによって足から心臓へ戻る血液量が急激に変化すると体に負担がかかりやすくなります。必ず医師に相談しましょう。 - 重度の下肢静脈瘤がある方
重症の場合、弾性ストッキングは禁忌とされることがあります。 - 皮膚疾患や傷がある方
湿疹や炎症、傷がある部位に着圧をかけると悪化する可能性があります。 - 妊娠中・通院中の方
妊娠中や治療中の方は、事前に医師に相談してから使用しましょう。
着圧ソックスの危険な履き方
着圧ソックスは、正しく使用しないと逆効果になるリスクがあります。以下の3つのNG行動は避けましょう。
- サイズを測らずに感覚で選ぶ
自分の足の太さを測らずにサイズを選ぶと、適切な圧がかからなかったり、逆に締め付けすぎて血流障害を起こしたりします。 - 履き口を折り返したり、シワだらけで履いたりする
履き口を折り返すと局部的に着圧が強くなり、血流が妨げられる恐れがあります。シワも同様に、部分的な圧迫を引き起こします。 - 着圧の高いソックスやハイソックスの重ね履きをする
2枚重ねての着用や、着圧の高いソックスの重ね履きは、過度な圧迫により血流障害を引き起こす危険性があります。
これらのNG行動を避け、正しい履き方を心がけることが、効果的な使用につながります。
異変を感じたときはすぐに着用を中止する
着圧ソックスを履いていて以下のような異変を感じたときは、すぐに着用をやめてください。
- 足が痛くなる
- 湿疹ができる
- しびれや冷感を感じる
- 足の色が変わる(青白くなる、赤くなるなど)

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
これらの症状は、着圧が強すぎる、サイズが合っていない、着用時間が長すぎる、または持病による影響などが考えられます。
症状が続く場合は、医療機関を受診しましょう。
自分の体調や足の状態を常に確認しながら使用することが、安全に効果を得るための鍵です。
着圧ソックスは6〜8時間の着用で効果を実感できる!正しく使って足をスッキリさせよう

着圧ソックスは、6〜8時間の着用で効果を実感できるむくみ対策アイテムです。
日中の立ち仕事やデスクワーク中に着用することで、重力による血液の滞留を防ぎ、夕方のむくみや疲労を効果的に軽減できます。ただし、24時間履き続ける必要はなく、長くても8時間程度までに留めることが大切です。
着圧ソックスを効果的に使用するためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 朝起きてから夜寝るまでの日中に着用する
- 自分の足に合ったサイズを選ぶ
- 症状に応じた適切な圧力(hPa)を選ぶ
- 昼用と夜用を使い分ける
- 正しい着用手順を守る
- 異変を感じたらすぐに中止する
- 持病がある方は医師に相談する
この記事でお伝えした着用時間の目安や選び方を参考に、自分に合う着圧ソックスを見つけて、むくみのない快適な毎日を手に入れてください。
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