「筋膜ローラーを買ったけど、正しい使い方がわからない…」
「痛いけど、我慢しないと効果がないのかな…」
筋膜ローラーは、筋肉のこわばりをほぐし、疲労回復やむくみ対策に役立つセルフケアアイテムです。自宅で簡単に使えることから、運動不足やデスクワークによる体の不調を感じている人にも注目されています。
しかし、自己流で使っていると十分な効果を感じられなかったり、間違った使い方によって体を痛めてしまう可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、筋膜ローラーの基本的な使い方をはじめ、効果的なタイミング、部位ごとのケア方法、押さえておきたい注意点まで詳しく解説します。
筋膜ローラーを無理なく続けられる正しい使い方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
筋膜ローラーは、目的に合わせて自由な使い方ができる3WAY筋膜ローラーがおすすめです。

この記事の監修者
近藤 好美
ORIENTAL GREEN 銀座インディバ
オーナーセラピスト/インディバスーパーバイザー
セラピスト歴25年、インディバ施術歴20年以上の経験を持つ、身体のラインとコンディションを整えるプロフェッショナル。これまでに3,000人以上の身体の悩みに向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供。
目次
筋膜ローラーの基本の使い方

筋膜ローラーを効果的に使うためには、やみくもに転がすのではなく、基本となる使い方をしっかりと押さえておくことが大切です。
ここでは、筋膜ローラーを初めて使う人でも安心して取り入れられるよう、準備から実践時のポイントまで基本の使い方について詳しくチェックしていきましょう。
使う前の準備
筋膜ローラーの基本の使い方では、まずスムーズに動けるよう事前準備をしっかり行うことが重要です。
筋膜ローラーを使うときは、体の動きを妨げない伸縮性のある服装を選び、リラックスして関節や筋肉を自然に動かせる状態を整えましょう。
また、フローリングなど硬く滑りやすい床ではなく、ヨガマットを敷いた場所など安定感のある環境を選ぶことがポイントです。安定した姿勢で行うことで筋膜ローラーの使い方が安定するため、余計な力が入らず効果を感じやすくなります。
- 動きやすく体を締めつけない服装に着替える
- 床やヨガマットなど滑らず安定した場所を用意する
- 周囲にぶつかる物がないか確認する
行うタイミングのおすすめはお風呂上がり・寝る前
筋膜ローラーの基本の使い方では、いつ行うかを意識することが効果を高める重要なポイントになります。
筋肉が冷えている状態よりも、血流が良くなり柔軟性が高まっているタイミングで筋膜ローラーを使う方が効率よくケアできるでしょう。
- 入浴後
体が温まり筋肉がやわらかくなるため、筋膜をほぐしやすくなります。 - 就寝前
体の緊張がゆるんでリラックスした状態のため、効果が高まります。 - 軽い運動を終えたあと
動かした筋肉のこわばりが整い、疲れを溜めにくくなります。 - 運動前
筋肉の動きをスムーズにし、ケガ予防やパフォーマンス向上に役立ちます。 - 運動後
使った筋肉をやさしくケアすることで、疲労回復をサポートします。
筋肉が温まっている状態だと、筋膜ローラーの圧をコントロールしやすく、痛みを感じにくくなります。
また就寝前に行うことで体がゆるみ、翌日の疲れを残しにくい点もメリットのひとつです。

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自分の生活リズムに合ったタイミングで取り入れることが、筋膜ローラーを無理なく続けるコツだといえるでしょう。
基本的な使い方
筋膜ローラーの基本の使い方では、順序を守って行うことで安全性と効果が高まります。筋膜ローラーは、筋肉を押しつぶすイメージではなく体を預けてゆるめていく感覚で使うことが重要です。
- 筋膜ローラーにゆっくりと体をのせる
- 呼吸を続けながら、前後や左右に小さく体を動かす
- 痛みや張りを感じる箇所では一度止まり、力を抜く
- 刺激が強い場合は、体重を軽くして調整する
- 最後にほぐした部位を中心にストレッチを行う
動きを速くすると刺激が強くなりやすいため、筋膜ローラーは常にゆっくり動かすことを意識しましょう。
筋膜ローラーで筋肉がゆるんだ状態でストレッチを行うと、血流が促され可動域も広がりやすくなります。
部位別の目安時間は1か所30秒〜1分
筋膜ローラーの基本の使い方では、部位ごとの目安時間を守ることが安全に続けるポイントです。筋膜ローラーは長時間同じ場所に当て続ける必要はなく、短時間でも十分に刺激を与えられます。
- 太もも:30秒〜1分
- お尻:30秒〜1分
- 背中:30秒〜1分
- ふくらはぎ:30秒程度
- 腕:30秒程度
全体のケア時間は5〜10分程度を目安にすると、やりすぎを防げるでしょう。
背中や太ももなど大きな筋肉群では30秒〜1分が目安になりますが、ふくらはぎなど小さな部位では30秒程度でも十分な効果が期待できます。
効果を高めるコツ
筋膜ローラーを使う際は、いくつかのコツを意識することで体へのなじみ方や効果に差が出ます。筋膜ローラーは、強さやスピードを調整しながら筋肉がリラックスした状態で行うことが重要です。
| ポイント | 意識すること |
|---|---|
| 当てる場所 | 筋肉に当て、骨や関節は避ける |
| 力加減 | 「痛気持ちいい」程度で行う |
| 呼吸 | 浅くならないよう意識し、ゆっくり深く吐く |
| スピード | 速く転がさず、ゆっくり一定のペースで動かす |
| 時間配分 | 長時間続けず1部位30秒~1分程度で区切る |
刺激を強くしすぎると、骨や関節に当たった際の痛みも大きくなり、ケガの原因になりかねません。無理なく続けられる使い方こそが、筋膜ローラーの効果を高める近道だといえるでしょう。
注意点
筋膜ローラーの基本の使い方では、体の反応を確認しながら行うことが注意点となります。継続して使っているにもかかわらず毎回強い痛みを感じたり、あざができる場合は、力をかけすぎている可能性が高いです。
筋膜ローラーは強く使うほど効果が高まるものではなく、無理な刺激は逆に筋肉を痛める原因になるため注意が必要です。
【部位別】筋膜ローラーの使い方と効果

筋膜ローラーを使う際は、当てる場所や体の動かし方を意識することで、感じられる変化に大きな違いが出ます。
ここでは、首・肩まわりや背中、腰まわり、下半身など、部位ごとの筋膜ローラーの使い方と期待できる効果について解説します。
首・肩まわり
首・肩まわりに筋膜ローラーを使う場合は、首のカーブに沿わせて無理のない姿勢で行うことが大切です。
使い方は、仰向けになり、首の下に筋膜ローラーを横向きで置き、力を入れすぎないことを意識して筋肉に当てていきましょう。
- 仰向けになり、首の下に筋膜ローラーを横向きに置く
- 首を左右に小さく動かし、筋肉に当てる
- 痛みを感じる部分で数秒止まり、呼吸を続ける
初心者の人は息を止めがちなので、呼吸を続けられる強さに調整することが重要です。慣れてきたら少しずつ角度を変え、当たる位置に変化をつけると刺激が分散されます。
背中
背中に筋膜ローラーを使う場合は、身体の軸を支える部位であることを意識して丁寧に行うことが重要です。
使い方は、仰向けになって背中の下に縦向きで筋膜ローラーを置き、体重を預けるようにして動かしていきましょう。
- 仰向けになり、背中の下に筋膜ローラーを縦に置く
- 両手を胸の前で組み、ゆっくり上下に転がす
- 腰を反らしすぎないよう注意しながら行う
背中の筋肉は疲労が溜まりやすいため、短時間でもこまめにケアすることがポイントです。慣れてきたら、足を伸ばしたり腕を頭の上に上げて伸びを加えるとより広い範囲に刺激が伝わります。
腰まわり
腰まわりに筋膜ローラーを使う場合は、無理な姿勢にならないよう慎重に行うことが重要です。
使い方は、仰向けの状態で腰の筋肉部分に筋膜ローラーを当て、体の重さを調整しながら動かしてください。
- 仰向けで、腰のやや上に筋膜ローラーを当てる
- 体を小さく動かし、腰まわりの筋肉に刺激を与える
- 強い痛みが出ないよう体重を調整する
初心者の人でバランスが取りにくい場合は、床に手をついて体を支えると安定します。また腰は刺激が強く出やすい部位のため、常に「心地よい」と感じる範囲で行うことが大切です。
お尻
お尻に筋膜ローラーを使う場合は、体を安定させながら片側ずつ丁寧に行うことが大切です。
使い方は、床に座って片側のお尻の下に筋膜ローラーを置き、体を少し傾けて筋肉に当てていきましょう。
- 片側のお尻の下に筋膜ローラーをセットする
- 体をやや傾けながら前後にゆっくり転がす
- 左右を入れ替えて同様に行う
お尻は面が広いため、上下や左右に分けて動かすと刺激が分散されます。特に横側は硬くなりやすいので、張りを感じる部分を中心にケアするのがポイントです。
太もも前
太もも前に筋膜ローラーを使う場合は、前ももの筋肉に均等に刺激を入れる意識が重要です。
使い方は、うつ伏せの姿勢で太ももの下に筋膜ローラーを当て、体を支えながらコントロールして動かしていきましょう。
- うつ伏せで太ももの下に筋膜ローラーを置く
- 肘で体を支え、前後にゆっくり動かす
- 前ももの中央から内側、外側へと位置を変える
- 刺激が強いと感じる場合は片脚ずつ調整する
腰が反りやすい姿勢になるため、体幹を意識して安定させることがポイントです。スピードを落として行うことで、筋肉への刺激を感じ取りやすくなります。
太もも裏
太もも裏に筋膜ローラーを使う場合は、痛みを我慢せず段階的に慣らしていくことが重要です。
使い方は、床に座った状態で太ももの裏に筋膜ローラーを当て、腕で体を支えながら動かすと刺激をコントロールしやすくなります。
- 床に座り、太ももの裏に筋膜ローラーを当てる
- 両手で体を支え、前後にゆっくり転がす
- 片脚ずつ行い、負荷を調整する
太もも裏は刺激を感じやすい部位のため、最初は短時間から始めるのがポイントです。この部位をしっかりケアすることで血行が促され、脚全体が軽く感じやすくなります。
ふくらはぎ
ふくらはぎに筋膜ローラーを使う場合は、血流やリンパの流れを意識しながらソフトな刺激で行うことが大切です。
使い方は、床に座った姿勢でふくらはぎの下に筋膜ローラーを当て、反動をつけずに動かしていきましょう。
- 床に座り、ふくらはぎの下に筋膜ローラーを置く
- かかと側から膝下に向かってゆっくり転がす
- 張りを感じる部分で一度止まり、深呼吸を行う
ふくらはぎは老廃物が溜まりやすい部位のため、無理のない圧で続けることがポイントです。痛みを感じる場合は、上半身を後ろに倒して肘を床につけると圧を調整しやすくなります。
まとめ
筋膜ローラーは、使い方のポイントを押さえることで、セルフケアの効果を高めることができます。
日常の中で取り入れやすいタイミングを選び、正しい方法で負担なく続けることが、体の変化を感じる近道だといえるでしょう。
- 1部位30秒〜1分を目安に、やりすぎない
- 痛気持ちいい強さで、呼吸を止めずに行う
- お風呂上がりや就寝前など、体が温まったタイミングを選ぶ
- 首・肩、背中、腰まわり、下半身は部位別にケアする
- 違和感や痛みがある日は無理をしない

ORIENTAL
GREEN
筋膜ローラーを使う際に大切なのは、短時間でも継続することです。筋膜ローラーを習慣にして、体が軽く感じられる状態を目指しましょう。今日からできるセルフケアとして、筋膜ローラーを生活に取り入れてみてください。
\多機能型のマッサージアイテム!/

BELMISE 3WAY筋膜ローラーは、表層筋・深層筋・磁気刺激の3つのアタッチメントを使い分けることで、目的に応じたセルフケアが行える多機能型のマッサージアイテムです。
お風呂上がりなど体が温まっているタイミングで使用することで、硬くなった筋肉や筋膜を効率よくほぐせます。
