「着圧ソックスって寝るときに履いてもいいの?」
「夜用と昼用は何が違うの?」
足のむくみが気になって、寝るときも着圧ソックスを履きたいと考えている方は多いのではないでしょうか。朝起きたときに、足がスッキリしていたら嬉しいですよね。
着圧ソックスは寝るときに履いても問題ありませんが、必ず「夜用」や「圧力の弱いもの」を選ぶことが重要です。昼用を夜に使うと圧力が強すぎて、血行不良を引き起こす可能性があります。
この記事では、寝るときに着圧ソックスを履くメリット・デメリット、正しい選び方、効果的な使い方を詳しく解説します。

この記事の監修者
近藤 好美
ORIENTAL GREEN 銀座インディバ
オーナーセラピスト/インディバスーパーバイザー
セラピスト歴25年、インディバ施術歴20年以上の経験を持つ、身体のラインとコンディションを整えるプロフェッショナル。これまでに3,000人以上の身体の悩みに向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供。
目次
着圧ソックスは寝るときに履いても大丈夫

夜用(10〜20mmHg程度)の着圧ソックスなら、就寝時に履いても問題ありません。ただし、昼用を夜に使うのは圧力が強すぎるためNGです。
寝ているときは体が横になっているため、足と心臓の高さがほぼ同じになり、血液が自然と心臓に戻りやすくなります。そのため、日中ほど強い圧力は必要ありません。
むくみ予防効果が最も高いのは、重力の影響を受ける日中の着用です。立ち仕事やデスクワークで血液が足に溜まりやすい日中にこそ、着圧ソックスの効果が最大限に発揮されます。
本格的なむくみ対策をしたいなら、日中用の着圧ソックスを朝から晩まで履くことを習慣にしましょう。
寝るときや日中の着圧ソックスは、ベルミスがおすすめです。
寝るときに着圧ソックスを履くことによる効果

夜用の着圧ソックスには、良い面と注意すべき面の両方があります。正しく理解したうえで使用することが大切です。
寝るときに着圧ソックスを履くメリット
夜用の着圧ソックスを履くと、翌朝の足のスッキリ感が期待できます。寝ている間にも適度な圧力で血液循環をサポートするため、朝起きたときに足が軽く感じられるでしょう。
また、足先の冷えが改善されることで睡眠の質が向上する効果も期待できます。冷え性の方は、足が温まることで寝つきが良くなる可能性があります。
- 翌朝のむくみが軽減される
- 足先の冷えが改善され快眠につながる
- 血行促進で疲労回復をサポート
寝るときに着圧ソックスを履くデメリット
昼用を夜に使うと、締め付けが強すぎて血行不良を引き起こす可能性があります。圧力が30mmHg以上の医療用レベルのものを、医師の指導なく夜間に使用するのは危険です。
また、サイズが合っていないと適切な圧力がかからず、逆にむくみが悪化したり、肌トラブルの原因になることもあります。さらに、24時間履き続けると、ふくらはぎの筋肉が本来持つポンプ機能が低下してしまいます。
- 昼用を夜に使うと圧力が強すぎる
- サイズが合わないとむくみが悪化する
- 妊娠中は通常タイプだと圧力が負担になる
失敗しない夜用着圧ソックスの選び方

夜用の着圧ソックスは、日中用とは異なるポイントで選ぶ必要があります。自分に合ったものを選んで、快適な睡眠とスッキリした朝を手に入れましょう。
足首・ふくらはぎのサイズを測って適正サイズを選ぶ
夜用着圧ソックスは、サイズが合っていないと効果が十分に得られないだけでなく、締め付けすぎによる不快感や血行不良につながる可能性があります。
着用前に必ず「足首」「ふくらはぎ」「太もも」などの周囲を測り、メーカーが推奨するサイズ表と照らし合わせて選ぶようにしましょう。
特に夜は長時間の着用になるため、日中以上にサイズのフィット感が重要です。
着圧の強さとスッキリ感がイコールではないことを考慮して選ぶ
「強い着圧=効果が高い」という思い込みは、実は大きな誤解です。就寝時の着圧ソックス選びでは、適度な圧力こそが最もスッキリ感を得られるポイントになります。
市販されている着圧ソックスの多くは、日中用として開発された高い圧力設計のものです。しかし、夜間は身体が副交感神経優位のリラックスモードに入るため、強すぎる着圧はかえって血流を妨げ、足のしびれや不快感、睡眠の質の低下を招く可能性があります。
推奨される就寝時の着圧レベルは、足首部分で10〜20hPa(ヘクトパスカル)程度とされています。これは日中用の着圧ソックス(20〜30hPa以上)の半分程度の圧力です。この適度な圧力が、就寝中の静脈還流をサポートしながら、朝のむくみスッキリ感を実現します。
また、段階着圧設計にも注目しましょう。足首から膝下に向けて徐々に圧力が弱くなる構造が、自然な血液の流れを促進し、締め付けすぎることなく効果的にむくみケアができます。

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
初めて夜用着圧ソックスを使う方は、まず弱めの圧力(10〜15hPa)から試し、自分の体感に合わせて選ぶことをおすすめします。翌朝の足の軽さや睡眠の質を基準に判断することで、本当に自分に合った着圧レベルが見つかるでしょう。
つま先オープン・通気性の良い素材を選ぶ
就寝時の快適さを重視するなら、つま先が開いているオープントゥタイプがおすすめです。足先が蒸れにくく、寝ている間の不快感が軽減されます。
素材は吸湿性・通気性に優れたものを選びましょう。綿混やシルク混の生地は肌触りが良く、一晩履いていても快適です。夏場は冷感素材、冬場は保温素材など、季節に合わせて選ぶのも良いでしょう。
寝るときにおすすめな着圧ソックス
ここからは、前章でお伝えした選び方のポイントを押さえた、就寝時に最適な着圧ソックスをご紹介します。
フットケアセパレーター relax+

フットケアセパレーター relax+は、昼夜を問わず使える万能な着圧ソックスです。ただの着圧ではなく、足指を広げるセパレート構造と足裏のツボ押しシリコンを組み合わせた、リラックスに特化した一足。特に就寝時の使用に適した弱めの着圧設計が、夜間のむくみケアにぴったりです。
商品の特徴
- 寝るときにも快適な段階着圧設計
足首は弱めに、ふくらはぎはしっかりと、下から上への自然な血液循環をサポートします。強すぎない圧力だからこそ、睡眠を妨げることなく朝のスッキリ感を実現できます。 - 独自の5本指セパレート構造
最大の特徴は、足指を一本一本開いて広げるセパレート設計です。足指の間にはパイルクッションが入っており、じんわりと指を広げることで、縮こまっていた足指をリラックスさせます。 - 着脱式足つぼシリコン付き
足裏のツボを刺激する専用シリコンパッドが付属しています。取り外し可能なので、お好みに合わせて使い分けができます。「グイグイ刺激してくれて、1日の疲れがスーッと抜けていく」感覚を自宅で手軽に味わえるのが魅力です。 - つま先オープン×通気性抜群の素材
つま先が開いたオープントゥ仕様で、締め付けによる圧迫感や蒸れを防ぐことができます。洗濯後も乾きやすく、毎日清潔に使い続けられます。 - 昼夜問わず使える
昼間はリラックスタイムのフットケアとして、夜は就寝時のむくみ対策として使用できます。弱めの着圧設計だからこそ、長時間履いても負担が少なく、様々なシーンで活躍します。
- 立ち仕事やデスクワークで足がむくみやすい方
- 強い着圧で寝苦しさを感じた経験がある方
- 足の冷えで夜になかなか眠れない方
- 足裏のマッサージが好きな方
- 自宅で手軽にフットケアしたい方
着圧ソックスのむくみ対策効果をより高める方法

着圧ソックスだけでなく他のケアと組み合わせることで、むくみ対策効果をさらに高めることができます。ここからは、日常生活に取り入れやすい方法をご紹介します。
寝る前に足を高くして休む
寝るときに足を少し高くすると、重力の力を利用して血液が心臓に戻りやすくなります。クッションや枕を足の下に置いて、心臓より10〜15cm程度高い位置に足を上げましょう。
この姿勢で10〜15分休むだけでも、足に溜まった血液や老廃物が流れやすくなり、むくみの軽減につながります。
軽いマッサージを行う
着圧ソックスを履く前に軽くマッサージをすると、リンパの流れが促進されてより効果的です。足首からふくらはぎ、膝へと、下から上に向かって優しくなでるように行いましょう。
強く揉みすぎると、筋肉を傷めたり、かえってむくみが悪化したりすることもあるため、あくまで優しくがポイントです。入浴後の体が温まっているときに行うと、血液循環が良くなっているため効果が高まります。
毎日5分程度の簡単なマッサージでも、継続することで足の疲れやむくみが軽減されていきます。
適度な水分補給を心がける
むくみを気にして水分を控える方がいますが、実は逆効果です。水分不足になると体が水分を溜め込もうとするため、かえってむくみやすくなります。
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分補給を行いましょう。ただし、就寝直前に大量の水を飲むと、夜中にトイレのために起きる原因になるため、寝る2時間前までに済ませるのがおすすめです。
カリウムを多く含む食材をとる
カリウムには体内の余分な塩分を排出する働きがあり、むくみ改善に効果的な栄養素です。
- バナナ
- アボカド
- ほうれん草
- さつまいも
- わかめ
塩分を摂りすぎると体が水分を溜め込んでむくみやすくなりますが、カリウムを積極的に摂ることで、体内の塩分バランスを整えられます。外食が多い方や、味付けの濃い食事を好む方は意識して取り入れましょう。
まとめ

着圧ソックスは、夜用なら就寝時に履いても問題ありませんが、本格的なむくみ対策には日中の着用が最も効果的です。昼用と夜用を正しく使い分けることが、効果を実感するための鍵となります。
- 夜用なら就寝時もOK、昼用は圧力が強すぎてNG
- むくみ予防効果が最も高いのは日中の着用
- サイズと圧力の強さを正しく選ぶことが重要
- 昼用と夜用を使い分けて24時間足をケア
着圧ソックスは、正しい選び方と使い方をすることで、むくみや疲労、冷えに効果的にアプローチできる優れたアイテムです。自分に合った一足を見つけて、毎日の習慣として取り入れてみましょう。

近藤 好美
ORIENTAL GREEN
着圧ソックスは、日中用と夜用を正しく使い分けることが効果を実感できるポイントです。自分の足に合ったサイズを選び、毎日の習慣として続けることで、むくみ知らずの快適な生活を送れるようになりますよ。

