「夕方になると足がパンパンで靴がきつい」「朝、顔がはれぼったくてすっきりしない」「体重は変わっていないのに、なんだかむくんで重だるい」そんな不快感が続いていませんか?
体に余分な水分が溜まっている状態、いわゆるむくみは、水を飲みすぎているから起きているわけではありません。むしろ水分を控えることで体が水を溜め込もうとし、むくみが悪化するケースが多くあります。
大切なのは、水分を減らすことではなく、体が水分を正しく排出できる状態を整えることです。
この記事では、体が余分な水分を排出する仕組みの理解から、今の自分の状態を確認するセルフチェック、そして尿・汗・リンパの排出経路を整える具体的な方法まで、順を追って解説します。

この記事の監修者
近藤 好美
ORIENTAL GREEN 銀座インディバ
オーナーセラピスト/インディバスーパーバイザー
セラピスト歴25年、インディバ施術歴20年以上の経験を持つ、身体のラインとコンディションを整えるプロフェッショナル。これまでに3,000人以上の身体の悩みに向き合い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術を提供。
目次
今の自分のむくみの状態をセルフチェック
以下のセルフチェックで、今のむくみの状態を確認してみましょう。
むくみ度チェック
あなたの「むくみ深刻度」をチェック!
ただし、急激な浮腫みや片足だけのむくみ、痛みを伴う場合は、疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関への受診をおすすめします。
むくみは体重増加の原因になる!体に余分な水分が溜まる仕組みとは

あなたのその体重増加、脂肪がついたわけではなく、体に余分な水分が溜まっているむくみが原因かもしれません。体内の水分量をコントロールすることは、スッキリとした見た目を作るだけでなく、体重管理においても非常に重要です。
ここでは、むくみと体重の意外な関係について詳しく解説します。
水太りが起きる仕組み
私たちの体の約60%は水分でできていますが、血流やリンパの流れが滞ると、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まってしまいます。これがむくみ(浮腫)の正体です。
水は、1リットルあたり約1キログラムの重さがあります。つまり、体に余分な水分が1〜2リットル溜まってしまうだけで、単純計算で1〜2キロも体重が増加してしまうのです。食べ過ぎていないのに体重が増えたという現象の多くは、この水分の重さが原因と言われています。
また、むくみを放置していると、老廃物が蓄積しやすくなり、結果として代謝が落ちて脂肪が燃焼しにくい太りやすい体質に繋がる恐れもあります。つまり、体の水分を正しく出す(排出する)ことは、一時的な体重減少だけでなく、根本的なダイエット成功への第一歩なのです。
むくみとは
むくみとは、体内の水分バランスが崩れ、本来であれば血管やリンパ管に回収されるはずの水分が皮膚の下に残ってしまっている状態です。出ていく水が少ない、または戻ってくる水が少ない状態とも言えます。
体内の水分は、毛細血管から組織へしみ出しながら常に循環しています。通常はしみ出した水分がリンパ管や静脈に回収されてバランスが保たれていますが、このバランスが崩れると余分な水分が組織に残り、むくみとして現れます。
| むくみの種類 | 主な特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 一時的なむくみ | 夕方に悪化し、翌朝には解消される | 長時間の同一姿勢・塩分過多・睡眠不足 |
| 慢性的なむくみ | 朝から感じる・何日も続く・左右差がある | 生活習慣の慢性化・ホルモン変動・内臓への負担 |
何日も続くむくみ、片足だけのむくみ、息切れや動悸をともなう場合は、心臓・腎臓・肝臓など内臓疾患が原因の可能性があります。セルフケアより先に医療機関への相談を優先してください。
むくみが起きる主な原因
むくみは、水分の摂りすぎだけが原因ではなく、大きく4つのカテゴリに分けられます。自分にどれが当てはまるかを確認することが、効果的なケアへの近道になります。
| カテゴリ | 主な原因 |
|---|---|
| 生活習慣 | 塩分過多、長時間同一姿勢でいる、運動不足、アルコール過多、睡眠不足 |
| 血流・リンパの滞り | 筋力低下、冷え、ヒールの常用 |
| ホルモンバランスの変動 | 生理前・妊娠・更年期による女性ホルモンの変化 |
| 栄養バランスの乱れ | たんぱく質不足による血中アルブミン低下・水分不足 |
水を飲まないことは逆効果である
体に水分が溜まっていると感じると、「水を飲まないようにしよう」と考える方が多くいます。しかしこれは逆効果です。
水分が不足すると、体は水分をできるだけ溜め込もうとする働きを強めます。血流が滞り、組織に溜まった余分な水分が回収されにくくなるため、むくみがかえって悪化します。アルコールを飲んだ翌日にむくむのも、アルコールの利尿作用で水分が不足し、体が水を溜め込もうとするためです。
- 水分不足→血流が滞る→組織の余分な水分が回収されない→むくみ悪化というサイクルが起きる
- 体が正しく水分を排出するためには、適切な水分補給が前提になる
- 大切なのは水を控えることではなく、体が水分を排出できる状態を整えること

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「むくむから水を控えています」とおっしゃるお客様は今も後を絶ちません。ですが、施術をしていると、そういった方ほど体が固くパサついていることが多いんです。水分が足りていないと、リンパ液も血液もうまく流れません。まず水をしっかり飲むことが、体の水分を出すための第一歩です。
体の余分な水分を排出する方法

体の余分な水分を排出するには、尿・汗・リンオアの3つの経路を整えることが基本です。自分のタイプにあった経路を優先しながら、可能な範囲で組み合わせて取り入れましょう。
水分補給と食事の見直しをして尿として出す
尿による水分排出を促すためには、適切な水分補給と食事内容の見直しが基本になります。水を控えるのではなく、正しい量、タイミング、方法で補給することで腎臓の働きをサポートし、余分な水分を尿として排出しやすくします。
正しい水分補給の方法
次のやり方で、正しく水分補給をしましょう。
- 1日の目安量:体重(kg)×30mLが基本的な目安。体重50kgであれば1日約1.5Lが目安
- 飲み方:一度にまとめて飲まず、コップ1杯(約180〜200mL)をこまめに1日8〜9回に分けて飲む
- 温度:常温または温かい水が基本。冷たい水は内臓を冷やし血流を低下させる原因になる
- タイミング:起床時・朝食時・昼食時・午後・夕食時・入浴前・入浴後・就寝1時間前が目安。就寝直前の大量摂取は避ける
- 飲み物の種類:水を基本とする。カフェインを含むコーヒー・緑茶は利尿作用があり、水分補給の代わりにはならないため注意する
余分な水分排出を促す食事のポイント
体に溜まった余分な水分を排出するためには、以下の栄養素が含まれる食事を心がけましょう。
| 栄養素 | 体内水分バランスへの働き | 取り入れやすい食品 |
|---|---|---|
| カリウム | 体内の余分なナトリウムを排出し、水分バランスを整える | バナナ・アボカド・ほうれん草・さつまいも・きゅうり |
| たんぱく質 | 血中アルブミンの材料となり、血管から水分が漏れ出るのを抑える | 鶏むね肉・卵・豆腐・納豆・魚 |
| ビタミンB群 | 体内の水分代謝や血行をサポートする | 豚肉・玄米・大豆・乳製品・マグロ |
腎機能に不安がある場合は、カリウムの摂取量について医師に確認してください。
入浴と適度な運動をして汗として出す
汗による水分排出を促すためには、体を温めて血行をよくすることが基本です。入浴と運動を組み合わせることで、発汗を促しながらふくらはぎの筋ポンプ機能を高めることもできます。
効果的な入浴方法
体の水分出しに効果的な入浴の目安は、40〜41℃のお湯に10〜15分つかることです。うっすら汗が出る程度が目安で、体が温まることで腎臓の働きもよくなり、発汗と尿の両方の排出を促しやすくなります。
- みぞおちまでつかる半身浴でじっくり温めるとより効果的
- 入浴前にスクワット(10〜30回)を行うと筋肉が温まり、入浴中の発汗量が増えやすくなる
- 入浴後は失われた水分を補うために、コップ1杯程度の水を飲む
- 42℃以上の熱いお湯は交感神経を刺激して血管を収縮させるため逆効果になる場合がある
むくみに働きかける運動のやり方
体の水分は、心臓からもっとも遠い位置にある下半身に溜まりやすい傾向にあります。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、下肢の血液を心臓へ押し戻す筋ポンプの役割を担っています。ふくらはぎを動かす運動を習慣にすることで、下半身に滞りやすい水分の循環と排出を促しやすくなります。
以下に、水分排出やむくみ対策に役立つ運動・ストレッチをまとめました。
かかとをゆっくり上下させて、ふくらはぎのポンプ機能を活性化させます。1セット20回、1日2〜3セットを目安に行いましょう。
時計回り・反時計回りに各10回ずつ行いましょう。デスクワーク中でも座ったまま行える点が特徴です。
仰向けで足を壁に立てかけて、5〜10分キープしましょう。重力を利用することで、下肢の余分な水分を戻しやすくなります。
1日30分程度のウォーキングで、全身の血流と発汗を促すことが体に溜まった水分の排出を促します。
マッサージと着圧アイテムを活用してリンパ・血流を通して出す
リンパ管は、組織に溜まった余分な水分を回収する役割を担っています。リンパの流れを促すためには、リンパ節(出口)を先にほぐしてから末端に向かって流す順序が基本です。逆向きにマッサージしても水分の逃げ場がないため効果が出にくくなります。
下半身のリンパマッサージの手順

- そけい部(太ももの付け根)を両手で軽く押し、リンパ節をほぐす(出口を先に開ける)
- 足首から膝裏に向かって、両手で包むようにやさしく押し流す
- 膝裏を指の腹でやさしく圧迫し、10秒ほどキープする
- 太ももを膝からそけい部に向かって流す
体が温まって血管が拡張している入浴中、入浴後に行うのが最も効果的です。力を入れすぎると内出血の原因になるため、「気持ちいい」と感じる程度の圧で行いましょう。

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セルフマッサージをやっているのに変わらないという方に多いのが、そけい部をほぐさずに脚だけを触っているケースです。出口を開けずに押し流そうとしても、水分の逃げ場がありません。まずはそけい部→膝裏の順でほぐしてから末端へ流すことを意識しましょう。この順番を守るだけで、体の変化を感じやすくなります。
顔のリンパマッサージの手順

- 鎖骨の上下を指の腹で優しくほぐす(30秒)
- 耳の下から鎖骨に向かって、首筋を流すように撫でる
- 目の下から耳に向けて、指で優しく流す
顔のリンパは最終的に鎖骨のリンパ節に集まるため、顔だけを触っても水分の逃げ場がありません。必ず鎖骨周りから先にほぐすことがポイントです。
着圧レギンスで外側からリンパ・血流をサポートする

マッサージと並行して、日常的に取り入れやすいのが着圧レギンスです。
着圧レギンスは、足首が最も強く、ふくらはぎ→太もも→腰に向かって圧力が弱まる設計になっています。この圧力差が、重力に逆らって下肢に溜まりがちな血液やリンパ液を心臓方向へ押し上げる補助をします。筋ポンプ機能が低下しやすいデスクワーク中・立ち仕事中でも、履いているだけで水分の巡りをサポートできるのが特徴です。
ベルミス(BELMISE)は独自の圧力設計を採用した着圧ブランドで、シリーズ累計販売数は700万枚を突破しました。下半身全体を包み込む着圧力は最大40.6hPaで、使用シーンに合わせたラインナップが揃っています。
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体に余分な水分が溜まることを防ぐ習慣

日々のちょっとした習慣でも、体に溜まった余分な水分の排出を促すことができる可能性があります。体内に余分な水分を溜め込まないためには、入り口である食事の内容を見直すことが最も近道です。
塩分の摂取量を減らす
むくみを防ぐために最も即効性が期待できるのが、塩分の過剰摂取を控えることです。なぜこれらが水分の蓄積に関係しているのか、その仕組みを理解しておきましょう。
塩分(ナトリウム)を控えるべき理由
人間の体には、体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。塩分を摂りすぎると、体はその濃度を薄めようとして、水分を必死に溜め込もうとします。これがむくみの正体です。
塩分の摂取量目安
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、1日あたりの目標値は以下の通りです。
| 対象 | 1日の目標量目安 |
| 男性 | 7.5g未満 |
| 女性 | 6.5g未満 |
日本人の平均摂取量は約10gと言われており、意識しないとすぐにオーバーしてしまいます。例えば、ラーメン1杯分のスープを飲み干すと、それだけで約5〜8gの塩分を摂取することになります。外食時はスープを残す、醤油をかけすぎないといった工夫が不可欠です。
炭水化物の摂取量を減らす
塩分同様に、炭水化物の摂取量に気をつけることも体の水分を出すことに効果的です。
炭水化物(糖質)を控えるべき理由
意外に知られていないのが、炭水化物の影響です。炭水化物は、体内でグリコーゲンとして蓄えられますが、このグリコーゲンは1gにつき約3gの水分と結びつくという性質を持っています。
そのため、糖質の摂りすぎを抑えるだけで、グリコーゲンと一緒に抱え込まれていた水分が排出されやすくなり、体がスッキリと軽くなります。
炭水化物の摂取量目安
炭水化物(糖質)は、1日の総エネルギーの50%〜65%を占めるのが理想的とされています。しかし、むくみが気になる時期は、必要以上に摂りすぎていないかに注目しましょう。
一般的な成人(活動量は普通)の場合、1食あたりの白米の目安量は、お茶碗1杯(約150g)程度です。
まとめ
「体の水分を出したい」と考えたとき、真っ先に水を飲まないという選択をしがちですが、それは逆効果です。水分が不足すると、体は危機感を感じて逆に水分を溜め込もうとし、むくみを悪化させてしまいます。
効率よく余分な水分を排出するためには、尿・汗・リンパの3つの経路を整えることが不可欠です。ご自身の生活習慣を振り返り、どこが滞っているかを確認してみましょう。

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体内の水分バランスを整えることは、見た目のスッキリ感だけでなく、体調管理にもつながります。まずは今日から、自分に合った出す習慣を一つずつ取り入れてみてください。
